窓開け?中東レート?土日も為替相場は動くのか?

月曜日の朝7時に急激な値動きでまさかのロスカット。
週明けいきなり痛い目に遭った誰もが一度は気にすること、それは「土日の為替レート」「中東レート」「未来レート」という言葉です。

今回は土日の為替相場について、素朴な疑問と答えを簡単にまとめてみました。

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疑問1 「土日も為替相場は動いているのか?」
答え 「土日も為替相場は動いています。」
日本のFX業者では土曜日・日曜日は取引できませんが、為替取引は24時間365日、世界のどこかで行われています。
当然ながら、市場で取引があれば相場も動くというわけです。


疑問2 「土日に動く中東レート、未来レートは存在するのか?」
答え 「バーレーン市場を中心とした中東の為替レートがあります。」
中東の地域(バーレーンなどアラブ諸国)では、イスラム教の安息日の関係から金曜日が休日なっていて、土日でも為替市場が開かれています。これが「中東レート」の正体です。そして週明け相場動向を占う意味で「未来レート」とも呼ばれるようになりました。


疑問3 「中東の為替レートの重要性は?」
答え 「あまり重要だとは言えません。」
土日の中東市場は、世界のほとんどの地域が休みのため市場への参加者が少なく、まったく値が動かなかったり、逆に少量の取引でも驚くほど値が飛んだりします。しかし、土日に中東の為替レートが変動しても月曜日の東京市場開始までに収束することが多いため、「中東レートは信じるな」とも言われます。
もし、窓が開くかどうか動向が気になる場合は、中途半端な中東のレートを気にするより、月曜早朝に東京より一足先に取引が始まるオセアニア市場の値動きに気を配る方が現実的だと思います。

<参考>月曜午前3時から動く!SAXO為替レートパネル


疑問4 「土日の為替取引に参加できないのか?」
答え 「土日の取引に対応している海外の業者なら可能です。」
海外の一部のFX業者では土日も24時間トレードできます。
しかし、スプレッドが広く手数料も高かったり個人トレーダーにはとても厳しい取引条件です。
また、繰り返しになりますが、日本のFX業者は土日は休みでリアルタイムな取引には対応していません。その理由は、取引の需要が少ない事、カバー先の金融機関が休みである事、そして何よりもどのFX業者も土日休みは欲しいためでしょう。

余談ですが、以前、日本にも土日にトレードできるFX業者が存在していましたが、現在はサービスを廃止しています。
posted by 窓埋め狙いのおじさん at 07:41 | FXの基礎知識

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